今回紹介するのは樺沢紫苑さんの「SNSの超プロが教えるソーシャルメディア文章術」です。最近では著者の書籍は「アウトプット大全」を読みました。出版日の順番では逆になってしまいましたが、どのようにSNSに書いていけば良いのかと気になったので本書を手にとることにしました。
目次
本書を紹介する理由
SNSを使って活躍したいと考えている人におススメです。SNSに書くためにどういうことを注意すれば良いのかを知ることができます。あと樺沢紫苑さんのファンの方も読んでおきたいですね。
著者の紹介
樺沢紫苑
精神科医。作家。メールマガジン「ビジネス心理学」「映画の精神医学」など計6誌、15万部以上を配信しているようです。Facebookページのファンは5万人を越え、個人では最大規模のFacebookページ運営者として知られています。
著書に『メールの超プロが教えるGmail仕事術』『ツイッターの超プロが教えるFacebook仕事術』『Twitterでビジネスを加速する方法』などがあります。
Youtubeでも「樺チャンネル」を運営しておりYouTuberとしての一面も持っています。
構成と読みやすさ
本書は以下のような構成になっています。著者の特有の名前をつけた用語を使っているので、引き込まれる書き方になっています。
第1章 「書く」前に知っておくべきソーシャルメディアの7大原則
第2章 「共感ライティング」で読者の感情をゆさぶる
第3章 「交流ライティング」で圧倒的にコミュニケーションを深める
第4章 「伝わるライティング」で読者にわかりやすく届ける
第5章 永久にネタ切れしないネタ収集術
第6章 「スピード・ライティング」で忙しくてもガンガン書ける
第7章 ソーシャルメディアのマナー~やってはいけない10のこと
当たり前だけど再確認しておきたい7大原則
著者は「書く」前に知っておくべきSNSの7大原則として以下のことを挙げています。
原則1 ソーシャルメディアは「社会」である
原則2 ソーシャルメディアは「ガラス張り」である
原則3 ソーシャルメディア・ユーザーの目的は「情報収集」と「交流」である
原則4 ソーシャルメディアは最高のブランディング・ツールである
原則5 ソーシャルメディアで最も重要な感情は「共感」である
原則6 ソーシャルメディアは「拡散力」が凄い
原則7 ソーシャルメディアに書く目的は「信頼」を得ることである
知っていることも多いと思うのですが、いざSNSを見ていると忘れて書いてしまっていることもあるのではないかと思うところもある内容です。SNSで拡散された投稿がニュースで取り上げられることもありますが、その内容は決して良いことばかりではありません。むしろ悪い内容のほうが多いような気がします。結果投稿者はSNSを閉じなければならなくなる自体に陥ることもあります。SNSがブランディング・ツールと考えればもったいない話ですね。
SNSは使い方さえ間違えなければ最高のブランディング・ツールになる、だからこそ使い方には注意したいと教えてくれる内容です。
利用できそうなところから使ってみたいライティング術
本書のメインの内容である文章術について、著者は以下のような名前をつけて多くの文章術を本書で伝えています。
「共感ライティング」「フィードバック・ライティング」「自己開示ライティング」「共時性ライティング」「オンリーユー・ライティング」「イメージ・ライティング」「交流ライティング」「シンプル・ライティング」「パラグラフ・ライティング」「カメレオン・ライティング」「ノーミス・ライティング」「アクション・ライティング」
本書を読めば、それぞれの文章術の意味がすぐわかります。また、やり方もわかりやすく書かれていると思います。
読むと、すでにできているものもあると思います。一方、これは難しいなと感じるものもあるでしょう。すぐにでも取りかかれるところ、これは大切だと気づかされたところから始めて見るのはいかがでしょうか。
わたしはノーミス・ライティングから取り掛かろうと思います。如何せん、ミスが多いです。
SNSをブランディングツールとして使う上でも忘れてはならない「やってはいけない10のこと」
最後に「やってはいけない10のこと」が書かれています。内容は以下のとおりです。
その1 自分がされて嫌なことは、ソーシャルメディアではやらない
その2 特定の人物に読まれて困ることは、ソーシャルメディアに書かない
その3 悪口、誹謗中傷を書かない
その4 他人の情報や写真を勝手に公開しない
その5 自分を過剰にさらけ出しすぎない
その6 露骨に売り込みをしない
その7 酔っ払ってソーシャルメディアに書かない
その8 利用規約に違反しない
その9 法律に違反しない
その10 政治、宗教など微妙な話はしない
『「書く」前に知っておくべきSNSの7大原則』にも通ずる内容もあると思います。一方、「自分を過剰にさらけ出しすぎない」「露骨に売り込みをしない」などは、その加減が難しいなと感じるところもあります。実践をしながら学ぶところでもあるかなと感じました。
まとめ
タイトルにある文章術として、本書は文章術が満載です。ですが、ソーシャルメディアをブランディング・ツールとして使っていく上で守らないければならないルールやマナーといったものがあります。本書では、その点についても強調しています。
ルールやマナーを守りながら、ソーシャルメディアをブランディング・ツールとして活用していきたいものです。