書評

最高の呼吸法|呼吸を改善するだけで疲れない「体と心」をつくる方法

呼吸について自覚して見たかったので読むことにしました。

本書を読んでほしい方

トップアスリートが実践している呼吸法を取り入れてみたい方におすすめです。

著者の紹介

パトリック・マキューン(Patrick Mckeown)

13年以上にわたってオリンピックの金メダリストをはじめとする5000人以上のクライアントに呼吸法を指導し、数百人の医療専門家とともに働いてきた経験から、酸素アドバンテージ・プログラムを開発する。同プログラムは、呼吸法を止めるトレーニングに関する著者自身による広範な研究が下敷きになっていて、現在も世界各地でこの酸素アドバンテージ・プログラムを教えている。

プログラムの開発者の著書ですので、内容の信頼性は高いと思います。

構成と読みやすさ

本書は以下のような構成になっています。プログラムについての説明が中心となっています。

PART1 呼吸の秘密
Chapter1 誰もが誤解している酸素のパダドックス
Chapter2 体内酸素レベルを自分で測定する
Chapter3 鼻は呼吸のためにあり、口は食事のためにある
Chapter4 軽い呼吸こそ、身につけるべき正しい呼吸法
Chapter5 人間本来の呼吸のしかたを取り戻す
PART2 フィットネスの秘密
Chapter6 自然で合法的にパフォーマンスを上げる方法
Chapter7 低地にいながら高地トレーニングをする
Chapter8 鼻呼吸で集中力を高め意図的にゾーンに入る
PART3 健康の秘密
Chapter9 呼吸法を変えるだけで簡単にダイエットできる
Chapter10 呼吸量を減らすことで疲れない体をつくる
Chapter11 呼吸量を減らすことで心臓を強化する
Chapter12 呼吸量を減らすことで喘息を治す
Chapter13 鼻呼吸に変えると顔が正常に発達する
実践編 酸素アドバンテージ・プログラム

体内酸素レベルで二酸化炭素への耐性を知る

本書では呼吸で大切なのは酸素ではなく、二酸化炭素だとしています。血液中の二酸化炭素濃度がある一定の数値を超えると、脳の受容体がそれを感知して、呼吸をして余分な二酸化炭素を排出しなさいと命令を出す。あくまでも二酸化炭素がトリガーとなって呼吸をしているとしています。二酸化炭素への耐性が弱かったりすると呼吸が増えたり減ったりするのです。

そして、この二酸化炭素への耐性を知るための方法として体内酸素レベルテスト(BOLT)があります。BOLTは道具を使いませんが、測定に主観が入ることが気になります。息を止めてから「息をしたい」という最初の欲求を感じるまでの時間を計らなければならないからです。欲求である以上どうしても主観が入ってきます。そこは気になるところですね。

呼吸量を減らすことの多くの効果

呼吸を減らすと健康になり、持久力が向上し、運動パフォーマンスも向上すると言っています。その根拠として、アスリートの高地トレーニングをあげています。標高が高いと気圧が下がり、酸素の量が少なくなります。それに対して人間の体では、赤血球の数を増やすことで、酸素の少ない環境に適応しようとします。その結果、筋肉に酸素を運搬する能力も向上し、筋肉に乳酸がたまりにくくなるというのです。これと同じ効果が本書で提唱するプログラムを行うことで得られるといっています。

鼻呼吸で集中力アップ

ゾーンという精神状態については他書でも説明されている。ある活動に没頭し、その活動のためだけに動いている状態です。何も考えずに集中している状態です。このような状態を作るためには精神をコントロールし、落ち着かせることが重要です。
精神を落ち着かせる方法のひとつとしてBOLTスコアを上げることがあるとしています。

まとめ

本書を読んで、呼吸の大切さを知ることができました。ただ、本書で提供されているプログラムはかなり大変だなと感じました。とりあえず、自分のできるところからやってみようかなと思います。まずは寝ているときに鼻呼吸をするように口にテープを貼るところから始めてみます。
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