書評

「知識」は過去!「思考」は未来!|自分のアタマで考えよう

以前、著者の本を読んだことがあり興味深かったので、2冊めにチャレンジするつもりで手に取りました。

本書を読んでほしい方

ズバリ、ちきりんさんの思考の仕方が知りたい方にオススメです。ちきりんさんのブログを読んだ方はわかると思いますが、ちきりんさんのブログには独自の視点が多いです。そういう視点がどのように生み出せるのか知りたい方にオススメだと思います。

著者の紹介

ちきりん

社会派ブロガー。関西出身。バブル期に証券会社に就職。その後、米国での大学院留学、外資系企業勤務を経て2011年から文筆活動に専念されているそうです。2005年開設の社会派ブログ「Chikirinの日記」は、日本有数のアクセスと読者数を誇ります。
著者は多数の書籍を出版されており、またブログの読者も多くいらっしゃいます。そのようなアウトプットができる思考法を学ぶ上で本書は役に立つものと思います。
Chikirinの日記( https://chikirin.hatenablog.com/
Twitter:@InsideCHIKIRIN( https://twitter.com/insideChikirin

構成と読みやすさ

本書は以下のような構成になっています。著者の思考方法について事例を織り交ぜながら書かれていますので、理解しやすいと思います。

序 「知っている」と「考える」はまったく別モノ
1 最初に考えるべき「決めるプロセス」
2 「なぜ?」「だからなんなの?」と問うこと
3 あらゆる可能性を検討しよう
4 縦と横に比べてみよう
5 判断基準はシンプルが一番
6 レベルをそろえて考えよう
7 情報ではなく「フィルター」が大事
8 データはトコトン追い詰めよう
9 グラフの使い方が「思考の生産性」を左右する
終 知識は「思考の棚」に整理しよう

知識と思考

人は様々な情報を見る際に自分が持っている知識を使って解釈しています。しかし、その解釈が正しいとは限りません。その人が持っている知識だけで解釈することが偏った解釈になる場合があると著者は考えています。なので、情報を得たときは新たに考えて、今まで見えていなかった結論を得ることができるとしています。そこで著者は以下のようにいっています。

「知識」は過去!「思考」は未来!

知識は過去の積み重ねであり、思考は未来に通用する論理の到達点としています。知識は過去に他者が思考した結果であり、それを使っていることに他ならない。自分で考えることで未知の領域が開けると著者は考えています。

考えるとは

著者は考えることを以下のようにまとめています。

いったん「知識」を分離すること!
「意思決定のプロセス」を決めること!
「なぜ」「だからなんなの」と問うこと!
あらゆる可能性を探ること!
縦と横に並べて比較してみること!
判断基準の取捨選択をすること!
レベルをごっちゃにしないこと!
自分独自の「フィルター」を見つけること!
データはトコトン追いかけること!
視覚化で思考を深化させること!
知識は「思考の棚」に整理すること!

各々の詳細は本書を手に取り読んでいただければと思います。

わたしが印象的だったのは、「意思決定のプロセスを決めること」でした。仕事においてもプライベートに置いても意思決定をする際に情報は必要です。では、その情報を使ってどのように決定をするのでしょうか。その判断基準が決まっていないと決められないと著者はいっています。

ふだんの生活においてもそのとおりだなと感じました。断捨離において物が処分できないのは意思決定のプロセスが曖昧だからです。もしかしたら使うかもしれないと思って捨てられないのなら、その「もしかしたら」をどのように定義することが必要です。1年間使っていないものは処分するとか、購入して3年経っているものは処分するといったようにです。

そういう考えが必要だと著者はいっています。当たり前のことなのですが、意外とできていない場合が多い。もし判断に迷っているようなときは一度意思決定のプロセスについて振り返ってみるのがいいのかもしれません。

思考の棚

著者は知識は思い込みなどにより思考の邪魔になる場合があるとしています。ですが、知識が不要としているわけではありません。知識は利用すべきであると考えています。利用できるようにするために「知識は思考の棚に整理する」ことが良いとしています。

思考の棚とは、得た情報を自分の思考に合わせて整理しておく枠組みということのようです。比較する場合は比較する単位ごとに整理できるように準備をしておくこととしています。

さらにはその情報を整理しておくことで何がわかるのかも考えておくことを勧めています。それを想定しておくことで情報の価値がわかってくるといっています。

ここで、わたしは単に情報を得るだけでなく、自分が利用しやすいように情報を加工しておく方が良いといわれているように感じました。おそらく思考とはいっても頭の中だけで考えるのではなく、なんらかの形でストックしておく方が良いのだと思います。概念的にはわかるのですが、どうすればよいかで考え込んでしまいました。

まとめ

本書は著者の経験をもとに「考えるための方法論」がまとめられたものです。11個の切り口で書かれており、多くの場面で活用できそうです。後はどうやって読者であるわたし達が利用していくかだけだなと感じました。自分なりの思考の棚をつくろうと思います。試しにlinoitを使ってみます!