書評

自分という資産|「自分」を仕事にする生き方

『【100万PVブログを作る方法】第2弾〜ブログアクセス数爆増セミナー』のセミナーで、立花岳志さんが紹介していた本です。自分のブランディングとかに役立つのかなと思ってネットで購入しました。

目次

本書を読んでほしい方

「個人の時代」と言われる今の時代に、どうやって自分を武器を有効活用して生きていけば良いのか知りたい方にはヒントが満載です。

著者の紹介

はあちゅう

ブロガー、作家。慶應義塾大学在学中にブログをはじめて本を出版しています。なんと卒業旅行の際には企業からスポンサーを募り、タダで世界一周を実現したそうです。この話も書籍になっているようですね。大学卒業後は電通に入社。その後トレンダーズを経てフリーになっています。
著書に本書「半径5メートルの野望」「通りすがりのあなた」「仮想人生」「自分への取材が人生を変える」「旦那観察日記」「真夜中にシュークリーム」など多数あります。
インスタグラム・ツイッター:@ha_chu

「人生全部コンテンツ」をモットーに活動されている方ですので、実体験を踏まえて本書を執筆されているようです。本書の信頼性も高いと思います。

構成と読みやすさ

本書は以下のような構成になっています。著者の体験も盛り込まれており読みやすく、流せば1日で読めます。

序 「知っている」と「考える」はまったく別モノ
1 最初に考えるべき「決めるプロセス」
2 「なぜ?」「だからなんなの?」と問うこと
3 あらゆる可能性を検討しよう
4 縦と横に比べてみよう
5 判断基準はシンプルが一番
6 レベルをそろえて考えよう
7 情報ではなく「フィルター」が大事
8 データはトコトン追い詰めよう
9 グラフの使い方が「思考の生産性」を左右する
終 知識は「思考の棚」に整理しよう

自分という資産

著者は自分という資産をフル活用して生きていくことをモットーとしています。なので、読者の方にもそうなって欲しいと望んでいます。そのためには自分の中に隠れた好きなことを見つけ、それで生活できるようになることを勧めています。著者であるはあちゅうさんは、本を出版することで実現されています。

なぜ好きなことで、生活できるようになったほうが良いのか。著者はそれを以下のように考えています。

自分の力でお金を稼がないと自分の人生の舵取りさえできない

また自分という資産でフル活用するということは、仕事の時間と自分の時間も一緒になるということです。それは本気で好きでないとできません。なので、好きなことを選ぶことの大切さを落ちています。

好きなことを見つけるには

著者は誰にでも好きなことは必ずあるとしています。もし好きなことがわからない場合は、まず嫌いなことをリストアップし、その逆を探していく方法を提案しています。それでも見つからない場合の原因に以下の3点をあげています。

好きなことが身近すぎて気づけない
好きなこと=自慢できるようなすごいことじゃないとダメだと思い込んでいて気づけない
好きなことを意識できる環境にいないから気づかない

1つめは普通にあることが、当たり前にあるから、気づけないのだといっているのです。一度普通であるというフィルターを取って、自分が夢中でしてしまうことを探すことを著者は勧めています。

2つめは好きなことは得意でなくても良いとしています。それよりも得意にするためにいくら時間をかけてもいいくらい、好きである必要があるとしています。続けていくことで徐々に人とは違う自分の個性に気づき、自分のポジションも見えてくるといっています。

3番めには自分が一番お金を使ってきたことをリストアップしてみることを勧めています。また最初に戻ってしまいますが、嫌いなことを上げることで好きなことを際立たせるのが良いようです。

自分の肩書きを持つ

肩書きは、知名度がない時の肩書きが自分の看板になります。〇〇会社の誰某という会社から与えられた肩書きではなく、自分独自の肩書きを持つことを勧めています。

著者はその肩書きは変わるものと考えています。肩書きにこだわって身動きがとれなくなるより、肩書きを飛び越えた行動・活動をすることが自分を仕事にするには必要だからとしています。それに合わせて肩書きも柔軟に着替えるのがこれからの時代に合っているのではないかと考えています。

まとめ

本書を読んで印象的だった言葉は以下のものでした。

会社を辞めるのは、会社を好きなうちに

それは状況が悪いときに何かを始めると、うまくいかないからだとしています。

確かに嫌いな状態になるとネガティブな考えが大きくなります。結果次を始めるのはネガティブな状態から始めることになります。それよりも好きな状態を維持しつづ辞め時を感じて辞めるほうが少しでもポジティブな状態で次を始めることができるように思います。

これはわたし自身が会社をやめたときが嫌いになって辞めたので、その反省もあって印象に残りました。

本書を読み終わって、今自分ができることは何かを振り返ったのですが、やはり今は「人生全部ブログ化」と考えています。そのために少しでも多くブログを書き続けようと思います。