書評

ピンチが最大のチャンス|殺し屋のマーケティング

先日立花B塾にお邪魔したときに主催者の立花岳志さんから紹介された本です。なぜか思い出せなかったのですが、読みたい本の1冊だったのでお言葉に甘えていただくことにしました。なぜ読みたい本だったのかはいまだに思い出せませんが、読書メーターにも登録しているので、間違いなく読みたい本ではあったのです。

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主人公は女子大生起業家の桐生七海

受注数世界一の殺し屋の組織のトップ 桐生七海

自ら受注数世界一の殺し屋の組織を作ります。彼女がこのような組織を作る理由は何でしょうか。

天王星書店店主 西城潤

書店の店主でありながら、様々な情報を扱う謎多き人です。西城潤というのは本名ではないようです。彼の力を借りることで桐生七海は大きな変化の波にのまれて行きます。

物語は桐生七海が西城潤を訪ねたところから始まります

桐生七海はマーケティングを極めたいという理由で、西城潤のところに訪れます。なぜマーケティングを極めたい理由を聞くと、桐生七海は「受注数世界一の、殺しの会社を創りたいんです」と答えます。西城潤はそれを快く引き受けます。ここからすべてが始まります。

本書の世界観は「ピンチが最大のチャンス」

桐生七海は西城潤に弟子入りをし、受注数世界一の殺し屋の組織を作ろうとします。一方、彼女の表の顔は警備会社「レイニー・アンブレラ」の社長です。あるとき、この警備会社が警備を請け負ったイベントで殺人事件が起きました。このピンチから彼女がどう脱出していくかが本書のメインストーリーだと感じました。

テーマは「マーケティング」

本書はタイトルにもある通り、マーケティングの本です。営業も広告もPRもできない殺し屋を商売にし、どうやってそれを売っていくか、それを物語として描かれています。物語の中では殺し屋も出てきます。主人公や周りの人たちとの関係など、ストーリーとしてもとてもおもしろいです。が、なぜ桐生七海が殺し屋の組織を作ることができ、売れるようになったのかを考えながら読んでみるのも良いのでは、と感じました。受注数世界一の会社を創るためにどうすればいいか、読み始める前に、その質問に対してひとつの回答を考えてから読み始めても良いと思います。

ストーリーを楽しんだ上で、マーケティングの観点で再度読んでもいいなと思います。

まとめ

タイトルからテーマは「マーケティング」としましたが、ストーリーもとても惹き込まれます。桐生七海と彼女を取り巻く人との関係は興味深いです。彼女が受注数世界一の殺し屋の組織を創る理由も泣かせるものです。スナイパー日向涼との関係も切ないものです。彼の存在は大きいですね。

蛙の子はおたまじゃくし

彼のように、この言葉に助けられる人は世の中に何人もいるように思いました。