以前やっていた個別株の投資も再度行いたいと思ったからです。
以前は2〜3日で決済するトレードでしたが、これからはもう少しゆっくりめにやりたいと思いました。
本書を読んでほしい方
今まで株式投資をしたことがない方で少額から株式投資をしてみたいと思っている方。
著者の紹介
遠藤洋
投資家、自由人。投資コミュニティixi (イクシィ)主宰。1987年埼玉県生まれ。
ブログやウェブサイトの情報は本書には記載されていませんでした。
構成
本書は以下のような構成になっています。
STEP2 3倍株を深掘りしよう
STEP3 小型株でホームランを狙おう
STEP4 上がる株には2つのパターンがある
STEP5 あなたの身近にお宝情報がある
STEP6 「買い時」「売り時」がわかる!
STEP7 必要最低限でOK!チャート活用術
STEP8 株式投資でやってはいけない8つのこと
要約
著者は大学生の時から投資を始めて試行錯誤しながら、株式投資の道に行きついた人です。著者のオススメの投資法は小型株集中投資です。基本的には1年以内に株価3倍になる「小型株」を見つけ、1銘柄に集中投資することを推奨しています。決して簡単な投資法ではありませんが、身につければ大きなリターンが得られるかも。
ポイント1
先にも書きましたが、著者の推奨している投資する会社の条件は株価が1年以内に3倍以上になる会社です。
具体的なチェックポイントには以下の通りです。
- 上場して5年以内の会社
- 時価総額が小さい(300億円以下)
- 創業社長が現役
- 社長や経営幹部が大株主
- 高学歴の新卒社員がいる
- 社員の平均年齢が若い
- みんなが欲しいと思う商品を提供している
- 株価チャートが上場トレンド
これ以外にも1日の出来高やPERなども目安にするようですが、基本的なチェック項目はこの8つです。
伸びしろが大きい会社が良いと考えているようです。
これをどうやった調べるかですが、1と4は会社四季報等で調べることができますね。
6の平均年齢も会社四季報で載っていますね。
3の創業社長かどうかも四季報でわかるかな?
2の時価総額は証券会社のスクリーニング機能でわかります。
8については証券会社のチャートソフトを利用することになります。
全くわからないのが、5の高学歴の新卒社員と7のみんなが欲しいと思う商品です。
高学歴の新卒社員については、著者は以下のように書いています。
北の達人の場合、ホームページの「採用情報」に「社員紹介」として各部門の社員のインタビュー記事や「若手女子社員座談会」が掲載されていて、それらを通じてどんな若手が入社しているのかわかります。 p.83
会社のホームページを見て調べているようです。四季報は読んでもホームページを見ることまで考えつかなかった。
7のみんなが欲しいと思う商品を扱っているかどうかを調査するには結構難しいなと思いました。
– まず、ビジネスモデルを理解する。
– 理解できないビジネスモデルなら投資対象から外す。
– その会社の商品が選ばれる理由を考える。
こんな流れになるのかなと思います。
そして、その会社の商品が選ばれる理由を考えるには、ずばりトレンドを知ること。
普段から世の中の潮流に目を配り、トレンドに乗っているかどうかを見極める必要がありそうです。
ポイント2
株式投資の3つのステップは「見つける」「買う」「売る」です。
著者の「見つける」のステップの考え方はポイント1の通りです。
続いて「買う」「売る」のステップです。
ここで大切なのが世の中の流行を知ることです。
自分の身の回りで流行り始めた時が「買い時」です。
本書でその他の例として挙げられているのが、「テレビCMを打ち始めたばかりの時」です。
では、売り時は何か。
その市場規模に対して、成長余力がなくなった時です。
身の回りに気を配り、ここでも世の中の潮流を知ることが必要なようです。
ポイント3
著者はチャートの利用は必要最低限と見ているようです。
具体的には、以下の2点です。
- 買ってはいけない株を見極める
- 売ってはいけないタイミングを見極める
買ってはいけない株のポイントは、以下の2点です。
- 下がり続けている株
- 誰からも見向きされていない株
下がりつづている株は下降トレンドになっている株ですね。下降トレンドになっているということは嫌われている株です。
誰からも見向きをされていない株は出来高が少ない株です。見向きをされていないから出来高が少ないのです。
売ってはいけないタイミングとは上昇トレンドが続いている間です。
上昇トレンドが崩れたら売るという考え方で良いようです。
具体的にどうしたら上昇トレンドが崩れたと判断するのは、個々人によって違うと思います。
自分なりの判断基準が必要です。
まとめ
今までの私の投資(投機)の仕方は基本的にチャートを見るだけの投資(投機)でした。
そこに会社四季報を使ったり、証券会社のスクリーニング機能を使ったりもしてきました。
が、本書にあるような長期投資(何を持って長期投資というかは個々人で違うと思います)では、それだけでは足りないとわかりました。
もっと世の中のことを知ること(興味を持つこと)。
そして、ある程度の創造性が必要だと思いました。
創造性という言葉を使いましたが、具体的には仮説を立てるということです。
本書ではその例として「フェルミ推定」をあげています。
そのようなことを日頃から訓練し、創造性を作り上げていくことが今の自分にとって重要だと感じました。