書評

筆者の気持ちに感謝があってほしい|絶歌

今回紹介するのは「絶歌」です。ブックオフで偶然見つけてふと手にとって中を見るまでもなく購入してしまいました。本書については出版の賛否で話題になったので有名です。
ブログに書くかどうか悩みましたが、自分の記録として書くことにしました。

今まではここで本書を紹介する理由を書いてきましたが、今回は自分のための記録ということで省くことにします。

著者の紹介

元少年A

1982年 神戸市生まれ
1997年 神戸連続児童殺傷事件を起こし医療少年院に収容される
2004年 社会復帰

構成

本書は以下のように一部二部とわかれた構成になっています。第一部は裁判の結果が出るまでの内容となっており、決して読むに耐えないような内容です。第二部は退院後の話となっています。

第一部
名前を失くした日
夜泣き
生きるよすが

それぞれの儀式
ちぎれた錨
原罪
断絶
GOOD LESS NIGHT
蒼白き時代
父の涙
ニュータウンの天使
精神狩猟者
咆哮
審判
第二部
ふたたび空の下
更生保護施設
ジンベイさんとイモジリさん
最終居住先
旅立ち
新天地
流転
居場所
ちっぽけな答え

語彙力が高い

本書を読み終えて感じたことは内容はともかく語彙力・表現力が高いということでした。
ゴーストライターでもいるのかなと思ったほどです。
正直わたしには真似ができないなと思えるほど総合的に文章力が高いと感じました。

感謝

筆者の出版に対する本当の気持ちは本人しかわからないし、もしかしたらお金がほしいからだけかもしれません。
ですが、筆者の出版した気持ちを勝手に想像すると、それは感謝かなと思っています。
第一部の内容は読み進めるのが辛いくらいでした。ですが、第二部は安らぎのようなものを感じました。内容は違いますが、「幸せの黄色いハンカチ」を見た後のような感じでした。
おそらく人に助けられて生きている姿がそこに書かれていたからではないかと思います。
そのように考えると筆者が本書を出版した気持ちには感謝があったのでは、と感じました。
心屋仁之助がいっているように感謝は感(=ありがとう)と謝(=ごめんなさい)からなっています。
筆者はその二つの想いを本書の込めたのではないかと感じました。
またそうであって欲しいなという希望もあります。

まとめ

起きた事件は痛ましいものでした。筆者はその事件を一生背負って生きていかなければならないでしょう。背負い続けてほしいなと思います。背負い続けながらも生きていける、それはまわりの助けもあってのこと。そのことを忘れず、感謝の気持ちをわすれずに生きてほしいと思います。
このように感じれるのは、今のわたしだからです。10年前のわたしだったら、同じようには感じなかったと思います。