書評

これでいいのか横浜|住みたい街はそこだったか

以前、同シリーズの青森県版を読み面白かったのです。ぜひ、地元のシリーズが出たら読んでみたいと思っていたら本屋で本書を見かけました。

目次

構成と読みやすさ

本書は以下のような構成になっています。横浜市の位置関係が分かる人なら想像しながら読めます。

第1章 横浜版「住みたい街・住みたくない街」ランキング
第2章 交通大改変! 横浜の壮大なインフラ計画に迫る‼
第3章 好イメージ・ヨコハマの闇⁉ 怪しくて危ない街の今
第4章 日常生活からエンタメまで 横浜大開発が再び始まった!
第5章 2030年問題に向けて 横浜の未来を探る

住みたい街はそこだったか

わたしは横浜市民ですが、横浜のすべての地域に行ったことがあるわけではありません。で、「住みたい街トップ10」にあがった1位から3位はわたしの知らない地域でした。1位の青葉台はどうやって行くのか調べなければわかりません。3位の緑園都市はどうやって行くのかはわかりますが、行ったことがありません。ただ、わたしの勝手な印象では新興住宅地という感じです。もっとも随分前にできています。
唯一2位の東神奈川は行ったことはありますが、そんなに良いかなと思いました。

一方、「住みたくない街トップ10」の1位に石川町があげられたのは意外でした。コメントに書いてあるのは、そのとおりですが元町にも繋がっていますから、悪くないと思っていたのですが。横浜駅も残念です。隣の平沼橋駅あたりまでくれば住む環境には良いと思っています。平沼橋駅は横浜駅から見えるところにあるくらいですから、圏外でも良いのでは?と感じました。

インフラは相鉄線のJR乗り入れが大きいと思う

わたしは車を持っていないので、道路環境がどうなるかについてはあまり興味がありません。なので、インフラ関係で気になるのは鉄道です。鉄道については相鉄線のJR乗り入れが大きいと思います。2019年11月30日に開始します。地元の人達も便利になると思いますし、横浜駅のラッシュも少しは減るのではないかと思います(変わらないかな)。

ドヤ街についても触れているのは良かった

横浜というと全国の住みたい街ランキングでも上位に入ります。良いところだけが見えているからだと思います。そんななか本書ではドヤ街についても触れているのは隠そうとしないところが良いなと思いました。横浜にはそういう面もあるということを教えてくれています。

大雑把ですが、桜木町、関内、石川町あたりはJRを境として海側は外から見たイメージ通りですが、山側なディープな場所が多いと感じます。

まとめ

ランキングについては疑問がありますが、「なるほど!」と納得させられる点が多かったです。本書で話題になっているところで行ったこともないところが多数あります。一度足を延ばしても良いかなと思いました。