書評

ここにはお金と自由を得るための習慣が書かれています|非常識な成功法則

今回紹介するのは神田昌典さんの『非常識な成功法則』です。再読です。たまたまブックオフで目についたので、読むことにしました。現在フォトリーディングを勉強していることもあり、気になって手にとりました。

目次

本書を読んでほしい方

短期間で確実に成功するために必要な習慣について知りたい方は一読しても良いかと思います。

著者の紹介

神田昌典

経営コンサルタント・作家・日本を代表する国際的マーケッターです。
アルマ・クリエイション株式会社の代表取締役や一般社団法人リードフォーアクションの代表理事を勤めています。
神田昌典公式サイト:https://www.kandamasanori.com/

構成と読みやすさ

本書は以下のような構成になっています。各章のタイトルに「習慣」とついています。各々の内容を習慣にするまでやり続けることという筆者の思いが込められているのかなと感じました。

序章  成功は「悪の感情」から始まる
第1の習慣 やりたくないことを見つける
第2の習慣 自分にかける催眠術
第3の習慣 自分に都合のいい肩書を持つ
第4の習慣 非常識的情報獲得術
第5の習慣 殿様バッタのセールス
第6の習慣 お金を溺愛する
第7の習慣 決断は、思い切らない
第8の習慣 成功のダークサイドを知る

良い目標を持つ

筆者は毎晩目標を10個書くことを書き出すことを勧めています。その目標に対して何をしなければならないのか、行動できることを書いていくことの必要性を説いています。その目標にも良い目標と悪い目標があるようです。
良い目標には「やりたいこと」だけが含まれています。悪い目標には「やりたくないこと」が含まているのです。悪い目標を立てると途中で嫌になってしまう。だから良い目標を立てたほうが良いとしています。
そのために目標を立てる際には、まずは「やりたくないこと」を明確化することが必要だというのです。
このことについては立花岳志さんの最近の投稿でも触れられていました。
あまり意識していなかったのですが、大切なことのひとつと改めて感じました。

なりたいセルフイメージを持つ

良い目標を持っても、それだけでは足りません。それを達成するために自分自身をバージョンアップさせていく必要があるとしています。どうやってバージョンアップするか。それはセルフイメージを変えることだといっています。セルフイメージが変わっていないと、今までの自分でいることが心地良いので自分の殻から飛び出そうとしないのですね。だからセルフイメージを変えようというのです。

セルフイメージを変える簡単な方法が自分がなりたいイメージの肩書きを持つことだとしています。あとはその肩書きを紙に書いて、朝晩見ることとしています。それだけで変われるというのです。

さらには服装を変えるのも良いようです。

思えばSNS上でいろいろな肩書きを持った人がいます。もちろん、それだけの方なのだと思いますが、自分のセルフイメージを上げるために肩書きをつけている人もいるのかなと思いました。

お金に愛情を持つ

著者はお金が欲しいのなら、そのための原理原則があると言っています。

〈お金をコントロールするための3つの原則〉
①お金に対する罪悪感を持たないこと。
②自分の年収は、自分で決めること。
③お金が入っていくる流れをつくること。出て行く流れを作ってはならない。

①については起業家として稼ぎたいなら、お金に対して罪悪感を持ってはならないとしています。起業家はお金を稼ぐプロです。プロがお金に罪悪感を持ちながら化石つづけることはできないとしているのです。
②についてはお金は稼ぐという考えかたの必要性を説いています。これについては読んでいて給与を貰うとお金を稼ぐは違うということを感じました。給与を貰うということは自分が作業分だけを得る、稼ぐということは自分が作業分+諸経費や場合によってはアウトソーシングしたものまでを含めて得るということかなと思ったのです。
③については、この通りですね。出て行く流れはできる限り減らしたほうが良いのです。

まとめ

本書は現代版の稼ぐための原理原則が書かれているのかなと思いました。本書の初版が出版されたのは2002年です。当時だとまだ本書に書かれているようなことはあまり触れらていなかったかもしれませんが、今では多くの方が言っているような内容でもあります。そして、その方たちが学んだ基本書が本書なのかなと思わせてくれるような内容でした。最初に読んだとき、当時では気づけなかったことが今回読んで気づけました。
本書は、何度でも読み返したい一冊となりました。