前作を読み引き続き読みたいと思いました。
帯の「”善い行い”をし続けて、幸せになれた奴はいるか?」が気になりました。
目次
本書を読んでほしい方
前作「神さまとのおしゃべり」を読んだ方。
自分の常識を人に押し付けているなと感じている方。
著者の紹介
さとうみつろう
札幌の大学を卒業後、10年間エネルギー系の東証一部上場企業に勤める。「社会を変えるには1人1人の意識の変化が必要」だと痛感し、2011年にブログ「笑えるスピリチュアル」を開始。斬新な視点が話題となり、またたく間に各種ランキングで1位を獲得。月間200万アクセスを誇る大人気ブログとなる。2014年、読者や周囲の声に応える形でサラリーマンを引退し、全国各地でトークショー&ピアノライブを開催。同年出版した初の著書『神さまとのおしゃべり』(ワニブックス)は20万部を突破する大ベストセラーとなる。またシリーズ作『悪魔とのおしゃべり』(小社刊)は、発売1ヶ月で7万部を超え、話題を読んでいる。
主な著書に『金持ち指令』(主婦と生活社)、『営繕さんの幸せドリル』(小学館)などがある。
ブログ:笑えるスピリチュアル
構成と読みやすさ
本書は以下のような構成になっています。
平易な言葉で書いてあるので、読みやすいです。
第2章 怒れるヒーロー
第3章 人間スーツ
第4章 身体は、神殿
第5章 脅し始めた、お守り
第6章 りんごの主張
第7章 イイヒマニア
第8章 『宇宙システム』の始まり
第9章 この世は、勘違い合戦
第10章 運を悪くする、良い方法
第11章 あなたは、宇宙の孫の手
第12章 あなたは何も悪くない
第13章 不可能とは「正しさ」を乗り越えられない者の言い訳
願いを叶えるために大切なこと
人は誰でも願望はあると思います。
少なくとも本書を読むまでは皆そうだと思っていました。
その願いが叶えられるためには何が必要か。
これが本書の最初の問いです。
願いが叶えられるためには「その願いが叶っていない状態」が必要だというのです。
叶っていない状態があるから、願いが生まれてくる。
願いを叶えるために、目の前に叶っていない状態が用意されたというのですね。
なら、願いを叶える(叶った状態にする)にはどうすればいいか。
夢を叶えるための勘違い
ひとつの状態をある人は幸せだと考え、ある人は不幸せだと考えます。
不幸せと考える人の前には、不幸せな私が存在します。
まったく同じ状態でもです。
なら、不幸せだと感じている人を幸せだと感じるようにするにはどうすれば良いか。
不幸せという状態に目を向けなければ良いのと言うのですね。
願いを叶った状態にするには、叶ったものとすればいい。
叶ったものと勘違いすれば良いというのです。
お金持ちは「自分はお金持ちだ」と勘違いしている。
そう勘違いした者の前にそう勘違いした世界が現れるというのですね。
勘違いをしているだから、そこには願望を叶えた世界しかない。
その願望すら存在しなくなる世界になるのです。
他力本願
運とは何か。
本書では、運とは「わたし」が関与していない部分のことをいっています。
「運」を良くするために何かをする。
これも「わたし」が関与している。
「わたし」が何かをする(=自力)のだから。
「わたし」が関わらないようにすればするほど、運が高まっていくことになるのです。
では、祈ることは自力なのか他力なのか
おそらく「わたしは自力で何かをできるなんて、とんでもない考えは止めます。ただ、流れに身を任せます。」という想いを表すものなのかなと感じました。
このあたりは非常にきになるところです。他書も参考に知見を深めたいと思います。
そして、「他力」に身を委ねることができると感謝が湧いてくるというのです。
「運」を良くするには、感謝の言葉を呟くのです。
まとめ
本書を読んだ理由は全書「神さまとおしゃべり」を読んだからですが、最初に本書を手にとったとき、一番気になったのは帯の「”善い行い”をし続けて、幸せになれた奴はいるか」でした。
善い行いをすれば、良いことがあると思ってしまいます。
でも、これは自力だったのです。
だからといって、悪い行いをするのも自力です。
もし、自分の夢を叶える方法があるとすれば、勘違いと感謝かなと思います。
夢が叶っていると勘違いし、世の中のすべてのものに感謝する。
そう教えられて一冊でした。